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2025.07.08 Tuesday
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かしゅうきよみつ 01
2025.01.23 Thursday
ご無沙汰しております。
本当に突然、刀剣乱舞に足を突っ込んでしまいました。
審神者の名前を、書いていたピスメ夢「ゆらり月」のヒロインの名前にしたことから、眠らせていた設定を色々思い出し……
書いてしまいました、夢を!(笑)
勢いだけでダダダダと書いたもので、まだまだ推敲の余地ありなのですが、眠らせると御蔵入りしそうなので、ここに載せておきます。
どれだけ続きを書けるか分かりませんが、しばらく熱の続く限り、頑張る予定。
ベースはピスメ夢で、同じヒロインちゃんのその後となっております。
ヒロインの名前変換はできないため、デフォルト名のふわりです。ご容赦ください。
今回の相手は加州です。
審神者歴数日で、まだ手探り状態です笑
粗しかないですがよかったら。
本当に突然、刀剣乱舞に足を突っ込んでしまいました。
審神者の名前を、書いていたピスメ夢「ゆらり月」のヒロインの名前にしたことから、眠らせていた設定を色々思い出し……
書いてしまいました、夢を!(笑)
勢いだけでダダダダと書いたもので、まだまだ推敲の余地ありなのですが、眠らせると御蔵入りしそうなので、ここに載せておきます。
どれだけ続きを書けるか分かりませんが、しばらく熱の続く限り、頑張る予定。
ベースはピスメ夢で、同じヒロインちゃんのその後となっております。
ヒロインの名前変換はできないため、デフォルト名のふわりです。ご容赦ください。
今回の相手は加州です。
審神者歴数日で、まだ手探り状態です笑
粗しかないですがよかったら。
「え、ちょ、うそ、やだ、なんで、信じられない、なに、え、そんなことある?!やだやだやだっ!!!!」
急に隣の主の部屋から聞こえた悲鳴に飛び上がる。
最短歩数で隣の部屋の襖をバッと開け、中を覗く。
「主ッ?!」
中には声の主である主が1人、書類がたくさん積まれ広げられた文机の前に正座していた。
だれかに襲われた形跡も、怪我もなさそうだと一瞬で状況判断する。
俺の声に顔を上げてこちらを見た主が、ぎゃあ!と声を上げた。
何だその、会いたくない奴に会っちゃったみたいな反応は。
「えーーーやだやだやだ!!!」
「なに?ちょっと落ち着い」
「落ち着け?!これが落ち着いていられる?!?!?ちょ、ちょ、も、ほんとやめて、うそだ、、、」
「ちょっ、主!大丈夫?!」
何かひどく混乱しているらしい。
みるみる顔が青くなって赤くなって、その目は潤んでいく。
その主が空気を目一杯吸って、言った。
「も、かしゅーーーーー!!!!!なんで教えてくれなかったの!!!!!!!!」
頭を抱え、髪をかき乱し、顔を覆い、膝から崩れ落ち、畳を叩き、倒れ、足をバタバタさせながら「わああああ」と叫んでいる主の姿に、流石の加州清光も狼狽える。
ひとしきり騒ぐと、主はのそりと起き上がった。
文机の前に姿勢を戻し、顔を伏せ、絞り出すような声で問う。
「……き、きみ沖田さんの刀なの……?」
その言葉にこの騒動の原因が自分であることを悟った。
01
黙っていたのは悪かった。
でもまさか10年も気づかないとは。
その結果がこれである。
瞬時に机を見遣ると、政府ー本丸間の通信用機器の周りにたくさんの書類や本が積み重なる中、主の一番手元にある紙には俺の近影が写っていた。おそらく俺の経歴書だ。
別に嘘をついたわけではない。
聞かれなかったから、わざわざ言わなかった。
“加州清光も土方の刀だ”と勝手に思い込み、誤解しているだけだ。
沖田の刀だろうが、土方の刀だろうが、それが分かったところで何が変わるというのだろう。
俺の目を見て、
「今日も綺麗な赤だねぇ」
とにこにこしている主が好きだし、
隣を歩きながら
「わたしより髪が長いねぇ」
と自分の短い金色の髪をかき上げる姿が好きだ。
「わたし、金髪だったの人生の中でほんの一瞬だったんだけど、よりにもよって何でこの姿で戻ってきたんだろ」
幕末にいたときこの髪色だったから?
この髪はトラブルの原因だったし、手入れできなくてすぐボロボロ、伸びてきても染め直せないのが嫌だったんだ。
現代に戻っても、もう金髪にはしなかったんだよねぇ。
主はそう言っていたけれど、その髪を、会いに来た土方歳三が愛おしそうに眺めていたのも撫でていたのも知っている。
主が、微動だにせず質問の答えを待っている。
これどういう感じでいったらいいの、俺。
時がきたらフランクな感じで訂正しよ、と思ってたらまさかの10年。
もう今更じゃね?って感じで流してたし、も〜早く言ってよ〜!あははぐらいな想像しかしていなかった。
主、めちゃくちゃ動揺してるじゃん。
どうしよ。
とりあえず俺にとってそんなに大事な問題ではないということを伝えたい。
深刻な感じになりたくない。
今日も明日もこれからも、加州はいつも綺麗だね、可愛いね、見習いたいな、って褒めてもらいたいのよ。
これまでどおりに。
それがなくなったら俺、多分立ち直れないからさ。
「あーごめんごめん、隠してたつもりはないんだけどさぁ。なんか言うタイミング逃しちゃって」
悪気はなかったことを含ませつつ、サラッと。
主は下を向いたまま固まっている。
顔は影になっていて、その表情は伺えない。
主と出会って10年、歴代の主とくらべても寛容な人だと思う。
失敗を責めることはないし、よく頑張ったね〜が口癖だ。
判断が必要な場面ではちゃんと俺たちの意見を聞いてくれる。
裏方を労うことも忘れない。
ちょっと勢いありすぎて、大人しくしててほしい場面で最前線に飛び出しかねないところにヒヤヒヤさせられるけど、明るくてよく笑う、良い主だ。
あまり呼ぶことはないけれど、名前は“ふわり”という。
彼女は一度死んだあと、審神者になったという。
詳しくは知らないが、うちの本丸は、政府の本丸拡大プロジェクトの一環で作られた実験的な本丸だ。
死後の世界に本丸を構えることの有用性を検証する任を与えられたのが、主だった。
人間ながら過去に戻ったことがあるという異色の経歴の持ち主で、何の因縁か、自分の持ち主であった沖田総司と同じ新選組にいたという。
といっても俺は毎日毎日働かされて血まみれ、人に構っている余裕なんてなく、あーそんな人いたっけぐらいの認識なんだけど。
土方歳三と良い仲だったらしく、近くにいた和泉守兼定や堀川国広は主のことをよく覚えているようだ。
この二人は、主のことを名前で呼ぶ。そこはかとなく特別な空気が漂っていると思う。
俺の扱いにくさは自覚があるし、これまでも扱いづらさから持て余されたことも少なくない。
最初は面倒なところに配属されちゃったなーと思っていたけれど、挨拶交わすように軽やかに褒めてくれる主の言葉にすっかり飼い慣らされてしまった。
控えめに言って、主のことが気に入っているんだよね。とても。
だから この展開はちょっと。
これはもしかして、いやもしかしなくても、俺やらかした?
「……ちょっと席はずしてくる」
スッと主が立ち上がり、俺の横を風のように通り抜け、部屋から出ていった。
主が近侍に言う「席をはずす」は、1人にして、ということだ。
つまりは、ついて来るな。
今度は俺が頭を抱える番だった。
「やっちまったぁ」
(おまけ)
騒ぎを聞きつけて集まった刀剣男士たちと加州清光の会話
「ええ?加州が箱館の男じゃないってバレちゃったの?」
「なんでまた?」
「それがさー、なんか10年ごと?出すことになってるらしい本丸の更新書類書かなきゃいけないとかで、俺たちの生い立ちみたいな資料もらってきてさ、見つけちゃったみたいなのよ」
「いやむしろ今まで読む機会がなかったのがすごいねそれ」
「主、理詰めより野生の勘で生きてるからな〜」
「そうそう、人付き合い上手いから新しい子来ても資料読んで人となりを掴もうってタイプじゃないもんね〜」
「加州も残念だね、あれだけ余計なことしゃべるやつはたたっ斬るみたいな目で牽制してきたのに思わぬところからバレちゃってさ」
「ほんと怖かった」
「うるせーよ」
「おれはさ、箱館の男設定好きだったよ。別によくない?沖田の刀が箱館に運ばれて土方に使われてたことにすれば」
「いやいやいや、歴史変えないでください」
「ってか、主、土方歳三に会ってるんでしょう?加州のこと聞かなかったのかな?加州が沖田の刀だって知ってるでしょうに」
「さあ、なんでだろうねぇ」
「五月雨江、偵察してきてよ」
「何をおっしゃいます。ま、でも主のことは心配ですのであなたがよいというのなら遠慮なく」
「わたしもついて行こ」
「ちょちょ待って、やっぱ俺も行く」
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